|
企画は街で考える(スエイ)
雑誌の企画……まあ、企画もタイトルも、なんでも街に出て考えたほうがいいんじゃないですかね。 机でアレコレ考えても面白い企画は出ないですよ。まぁ、「軍事研究」とか「GUN」みたいな雑誌は、街に出ると危ないから出ないほうがいいと思うけど(笑)。
僕が作った雑誌はだいたいストリート系なんですよ。ファッションはあんまり入ってないけど、風俗は雑誌を作る上で大きな要素だったから。
『写真時代』で言えば、当時は80年代だったから、割とストリートっていうことに大きな意味があった時代なの。街がどんどん変わって行くし、風俗も面白かったし、歩いている人も面白いし。
『写真時代』ではね、後半は連載が多くなってたから、考える企画も2、3本で良かったんだけど、前半は結構大変でね。毎月一人 でいろいろ考えなくちゃならないから、よく街へ出て企画を考えてましたよ。街の片隅にある「3分間証明写真」なんかを見てさ、「あれで面白いことができないかなぁ」っていうアイディアがピャッと出したりとかね。で、実際にモデルを「3分間証明写真」のボックスの中に連れて行って、10秒の間に3つのポーズ、カツラを変えたり、表情を変えてもらったりとかね(笑)。まぁ、バカバカしいんだけど、そ ういうことは会社の中では思いつかないことでしょう。
歌舞伎町でビニ本並べて売ってる店の前を通ったら、「そうだ、ビニ本の特集しよう」とか思って。ビニ本のポーズってだいたい同じなんで、いろんなビニ本モデルの同じポーズを集めて並べたり。そうすると、そこから何か違ったイメージなり言葉なりが浮かんでくるんだよね。
『パチンコ必勝ガイド』で もさ、やっぱり「パチンコのことは、パチンコ屋で考える」ほうがいいと思う。会社にいて机に向かってパチンコのことを考えててもしょうがいでしょう。頭で考えてもアイディアは出てきませんからね(笑)。
あとね、会社の中にいると集中できない、というのもあるんだよね。当然、社内の誰かから声をかけられるし、中々一人になれない。一人になれないと、集中できないじゃないですか。
集中っていうとさ、何か一つのことを青筋たててカーっと考えるみたいなイメージを想像しちゃうかもしれないけど、そうじゃなくて、ただボーっと考えるんですよ、ボーっと。脳波が極端に上がり下がりするんじゃなくて、むしろ脳波が停止したような状態のほうが「集中してる」なんて言う人もいるしね。座禅を組んでボーっとしてる人がいるじゃないですか。雑念を考えないでボーっとしてるんだけど、そこに集中力が生まれるような気がする。そう考えると、やっぱり街に出て、歩いたりしてボーっとしているほうが集中できて、ピャッとアイディアが出るような気がしますね。
|