「編集者は24時間営業」


編集者は24時間営業(スエイ)

 なんか「編集者は24時間営業」なんて言うとさ、「24時間も働くのイヤだなぁ」「大変だ」って思っちゃいそうだけど、例えば、小説を書く人だって映画を撮る人だっていつも何かを考えてるでしょう。寝てても夢に出てきたりとかね。

 だから、「編集もクリエイティブなことである」って思えば、やっぱり24時間営業にならざるを得ないんですよ。好きなことだったら、集中できるんだから何も大変なことはないんです。まぁ、リクルートみたいな雑誌を作るんだったら、普通のサラリーマンみたいな勤務時間内で雑誌ができちゃうのかもしれないけどね。パターンが決まってるから、24時間営業じゃなくてもいいの。

 最近はサラリーマン的にさ、時間が来たらパッと帰るような編集者が多くなってるけど、そういう人が作る本はあんまり面白くないものが多いような気がするね。

 余談だけど、最近は「編集者になりたいから、なった」っていう人が少ないような気がするね。工場労働者よりは編集者のほうがいいから、「なんとなくなった」みたいな。僕らが編集をやってた頃……30年くらい前とかだったら、今と違って正規以外のルートで編集者になる人も結構いたんだよね。

 もちろん、講談社とか集英社とか大手では普通に面接受けて勤めて……っていうのはあったとは思うんだけど、僕らのエロ本業界っていうのは学生運動をやったり、芝居をやったり、創作的なことをやってた人が編集者になるとかが結構多かったの。だから、面白い編集者が結構いて、面白い雑誌や本があったんだと思う。

 ミュージシャンになるための学校を出て、普通のミュージシャンになるよりもさ、黒人かなんかがどっかから拾ってきたサックスをペロペロペロペロ自己流で吹いてさ、それが高じてミュージシャンになるとか、そっちのほうが面白いもんね。

 そうなるためには? やっぱり、常に面白いことを考えることですよ。何かアイディアがないか、何か面白いことはないか。それが24時間営業ってことなんだけどね。


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